おおやじデジタルデトックス

鹿児島県に台風10号の直撃

台風の通り道と言われながらも、最近はめったに来なくなっていましたが、久しぶりの直撃でした。

過去最強クラスと言われていただけあって、被害も大きかったようです。

私の住んでいる枕崎は4日間にも及ぶ停電がありました

電気が無い生活というのは本当に不便です。PCはもちろんのこと冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、どれも使えない。米があるのに炊くことができない。日が沈む前に夕食を済ませないと暗闇で身動きが取れなくなる。スマホの充電は2日で無くなりネット情報からも遮断される。毎日の入浴は震えながらの水シャワー。ドライヤーも使えません。

停電4日目には着るものが無くなり、生まれて初めての洗濯物の手もみ洗いをしました。洗剤量が多かったのか、すすいでもすすでも出てくる泡。洗濯物を手で絞って干す。干すときだけ手袋を外したのに手が界面活性剤にやられているのが分かります。冬場に背中が荒れた原因はこれだと気づきました。

デジタル廃人

こうなる前は、PCの前に16時間座るような生活を送ってました。昼夜逆転し、人と会うことも無い。親戚の葬式も出そびれて、説教されたくないから掛かってくる電話も取らない。LINEの未読も80件。ブログの更新もしなくなり、電子工作もAIもギターの練習もしなくなった。

以前、感情の仕組みという記事を書きました。感情物質が脳の領域を選んで、理由付けをすることでネットワークが育つ=感情が増幅するといった内容です。環境が感情を作り、感情が思考を作るという流れがあります。感情の種類の数だけ人格が分かれていると言えば良いでしょうか。自宅は安心する場所。前向きな感情を保つのは難しいようです。

そんな中で今回の大きな環境の変化がありました。

毎晩、ただ暗闇の中で何もせずに過ごすうちにデジタル人格が眠りについてしまったようです。

炎天下での作業

台風開けから18日経過しましたが、その間、毎日8時間以上、外に出て作業をしています。色白だった肌も、炎天下での作業で真っ黒になってしまいました。

何をしているのかというと、軽自動車の塗装です。

もう10年以上乗っている車なのですが、表面は傷だらけで、塗装はボロボロと剥がれ落ち、錆が浮いているような状態。見栄のために金は使わないという主義ではあるのですが、さすがにみっともないかなと思いました。まだ8万キロしか走っていないので、エンジンの調子は全然良いです。塗装に何十万も使うなら買い替えろってなるのが普通なのですが、新車は高くて手が出ないし、中古車に買い替えてエンジンの調子が悪かったら最悪だなーと

そこで、自分で塗装してみようと思い立ちました。久しぶりに好奇心センサーがビンビンです。

Youtubeで塗装系の動画を観て基礎を学び、ホームセンターとAmazonで各種道具やスプレー缶の調達。ポリッシャー含めて10万くらい使ったかもしれない(おい

ルーフの塗装をスクレーパーでバリバリと剥ぐのが気持ちがいい。天井の事をルーフって呼ぶのを初めて知りました。

使ってなかった工具類が大活躍です。

錆止め、足付け、プラサフ、研磨、上塗りにクリアスプレー、炎天下のスプレーダスト問題。塗装は本当に奥が深いです。

何度も失敗しながら、コツをつかむことが出来ました。

実際に経験して知ったコツ

  • 錆の上にペンキを塗ってはいけない。数日もしない内に錆が表面に染み出してきて、一からやり直しになります。浮き錆を落として錆転換材を塗布してから塗装しましょう。
  • 炎天下のスプレーダスト問題は、シンナーがすぐに乾いてしまう為に起きます。表面が粗目のヤスリくらいにギザギザなってしまい、層形成の不良を起こします。解説動画などではプラサフは薄く塗り重ねるとありますが、炎天下では表面がしっとり濡れるくらい(タレない程度に)多めに吹いたほうが良いです。10分待ちというのも、待ちすぎになってしまう為、吹き付けたときにしっとり濡れる程度を目安にすると良いです。いくら吹いても乾いてしまう場合は、ボカシ剤を使うと良いです。
  • 液ダレはNG。小さな窪みをプラサフで埋めるときに液ダレを使って埋めたのですが、乾かすために熱を加えると表面がデコボコなってしまい、何度熱を加えても一向に乾かずにやり直しになりました。塗装は表面から乾くというのがミソですね。液体の表面だけが固まり、そのままシンナーが抜けなくなり、熱を加えるとガスが風船のように膨張するようになります。対策としては、多少の窪みであってもパテを使ったほうが良いです。プラサフで埋める場合は薄く薄く乾燥させながら塗り重ねます。
  • 仕上げのクリア磨きのコツ。慎重になりすぎて数時間ポリッシャー(コンパウンド)で磨いても曇りが消えないという失敗をしました。曇っている時点でまだまだ目が粗いんですね。1500番で磨いた時点で光沢が出ているのが通常です。手で触ったときに凸凹を感じたら800番で削る。ざらつきを感じたら1500番で削る。それだけで光沢は出ます。うっすら磨き傷が残っているのを消すためにコンパウンドを使うといった感じです。手触りで確かめるというのがとても有効です。

見よ、この仕上がり

見よ、この日焼け

夕方は汗だくで疲れ果ててるんですけど、何かそれが心地よいです。

地震雷火事おやじ

子供の頃、ゲームばかりしていて、酔っぱらった父がゲーム機を叩き壊すという出来事がありました。しばらくしてから父がパソコンを買ってきて、ゲームで遊んでばかりいないでゲームを作れるような人間になれと言いました。自分が独学でプログラミングを覚えたのもこの言葉の影響だったと思います。

今回の台風は、亡くなった父のお叱りだったのかなと、ふと思ったのでした

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