感情の仕組み
私は何かと仕組みを考えるのが好きなのですが
長年、感情の仕組みについても考えてきました。
最近、私なりに一つの答えが出たので、それを書き記してみたいと思います。
きっと約に立つと思うので一読してみてください。
皆さんは、こういった経験が無いでしょうか?
- 感情をコントロールできない
- 楽しいときと怒っているときが別人格である
- いつも偉そうな事を考えている癖に人前になると頭が真っ白になる
- 感情を抑え込むと何も考えられなくなる
- 人と目を合わせて喋ることができない
- いつもポジティブでいる人が羨ましい
こういった悩みを抱えてる方へのヒントになればと思います。
答えを先に述べておくと
- 感情とは知識そのもの
- 感情ごとに記憶領域が違う
- 理由付けが知識を育てる
- 知識を育てると感情も育つ
- 人前で話せないのは、人と話すときの脳の領域が育ってないから。
- 人と目を合わせられないのは、一人で考えてるときの記憶を引き出そうとするから
解決策はこうなります
- 怒り、不幸、悲しみ、ネガティブな理由付けはやめる
- 幸せになりたいなら、幸せの理由付けをする
- 人と話す練習をする、文章で伝える
感情が先
人は論理よりも感情が先にあると耳にしたことはありませんか?
私は職場でコミュニケーション研修を受けたときにそれを聞いて、ハッとさせられました。
確かに怒っているときに、楽しいことなんか考えられないし
憎んでいるときは相手の悪い部分だけを寄せ集めて憎んでいる自分がいる。
あとになってからその人の良い部分を思い出して反省するんですよね。
怒っている時と、楽しいときは別人格。
そう考えたほうがしっくりきますよね。
私の過去の例を挙げると、自分が失敗して、もの凄く怒りを込めて怒られたときがありました。
相手の怒りの感情がビシバシと伝わってきて、反省しなきゃいけないのに、釣られて怒ってる自分がいるんです。
そのときは、あなたにだって非があったでしょう?とか、そんな言い方しなくても良いじゃないかと、反省するどころか相手の非を責めるようなことばかり考えています。
これが、感情が先に伝わり、思考が後から付いてくる例です。
感情の原理
私は個人的に人工知能を作ろうと活動しているので、普通の人が持ってないであろういくつかのヒントを持っています。
それらを箇条書きしてみると
- 知識は繋がりで出来ている
- 知識の繋がりはドーパミンの流れる回路(知れば知るほど好きになる)
- 最初は細い繋がりのため痛みを感じる(難しいと感じる)
- 情報は多ければ多いほど覚えやすい(知識が知識を支えるネットワーク)
- 繋がりには種類がある(分類、主軸、大きい、小さい、次、条件など)
- (おそらく)繋がりの種類とは記憶領域へのベクトルである
繋がりの種類に応じて、記憶する領域を分けているというのが私の推察です。
例えば、Aの次はBという情報を持っていると、Bは“次”という脳の領域に記録されます。
Bという情報はやる気を引き起こす脳の部位(前頭葉)を活性化させます。
これが未来にやりたいことがあるとワクワクしてくる理由にならないでしょうか?
ゲーム中毒なんかもそうですけどね。
このことから私は、感情とは脳の記憶領域(部位)のことであり、その大きさは知識の量であると考えました。
余談:
人間は第一印象が大事だと言われます。
第一印象が悪いと、記憶の種がネガティブな脳の領域に記録され、その人を見るたびにネガティブな気分になります。
良いことをしても偽善と言われ、ポジティブなのに軽薄と言われ、思慮深い人間は根暗と呼ばれるわけです。
(これは思った側にも非があるので、結果の話です。これは言ってる側が根暗ですもんね。)
知識は繋がり
知識はつながりだと言いましたが
皆さんはこんな経験が無いでしょうか?
子供の頃、テスト前に必死に暗記をしたけど、しばらくすると全部忘れてしまった。
あまり家で勉強してない割に、成績上位の子がいる、など
暗記は、一時記憶領域に情報を詰め込むだけで、長期記憶に残りません。
成績の良い、彼、彼女達は、授業中に意味を考えながら楽しんで勉強をしています。
人はそもそも意味の分からないものを記憶できるようには出来ていません。
知識は理由付けをしたとき、意味を知ったときに育ちます。
そして、繋がった知識は感情を育てます。
ネガティブの種
少し不快な話をしますので、ネガティブな話が嫌いな人は飛ばしてください。
私は8年ほど前から、父の介護をするようになりました。
世話をする中、だんだんと父の体力が落ちて、5年ほど前からは、排泄に失敗するようになりました。
仕事から帰ると、糞便まみれのジャージが床に脱ぎ捨ててあり、父はベッドに寝転がり知らぬ顔でテレビを見ている。
最初は、うわあと思いながらも、床を掃除しジャージを洗い、1時間ほど掛けて綺麗にしました。
そのときの私は、“よし、前より綺麗になった、神様が掃除をするように導いたんだ”とポジティブに捉えました。
しかし、翌日の朝も、ジャージが脱ぎ捨ててありました。
私は何故?と考えました。
何故、たまたまの失敗じゃ無かったのか。
何故、父は知らぬ顔をしているのだろう。
ひょっとしてワザとやっているのだろうか?
お前がちゃんと世話をしないからこうなるんだと言いたいのだろうか?
私の中に怒りの種が生まれました。
私は仕事から帰るたび、脱ぎ捨ててあるジャージを見て、怒りを増幅させていきました。
1年、2年と経った頃にはもう限界
叫ばずには居られない、底知れない怒り。
今にも手を出してしまいそうな突発的な衝動。
家の壁を壊し、玄関のガラスを割った。
とにかく視界に入れないようにしよう。
朝に便を漏らしていても、片付けず、飯も出さずに出勤する。
怒りの他に、罪の意識、絶望感も育ち始める。
それなのに、仕事に出勤すると途端に前向きな気持ちになる。
何であんなに怒っていたのだろうとケロッと性格が変わる。
でもそれは一時的に怒りを忘れているだけで、相殺されたわけでも消えたわけでもない。
仕事から帰ると途端にスイッチが入る。
○す。いや、もう自分が○ぬべきだ。いつしか、その言葉ばかりが頭の中をぐるぐると巡るようになる。
その憎しみは段々と社会に向き始める。
地域の行事に参加しなくなった。
掛かってくる電話に出なくなった。
若者を食い物にする年寄りは悪だと、ネットに書き散らすようになった。
退職届を出した。
とにかく好きな事をしていないと破滅してしまう。暴走列車状態。
これが最近の私の状態でした。
怒りの理由付けをすることで怒りが育ち、他のことをしている間はそれを忘れる事ができる。
という事です。
ポジティブシンキング
自己啓発とか言ってポジティブな事ばかり言ってる胡散臭い人たちが居ますよね。
自分もYoutubeを観てハマってしまった口です(笑)
マコなり社長、鴨頭嘉人さんなど、動画を見ると元気を貰えますよね。
自己啓発をしても、やる気が出るのはその時だけだとは言われるものの
前向きな理由付けをたくさんすることで、前向きな人間になれるのは良いことです。
人は見ている方向に進もうとする生き物ですので。
幸か不幸かは自分自身が決めている
こないだ母の実家の指宿に墓参りに行きました。
隣の墓の冥碑には、18才戦死、20才戦死と書かれていました。
それを見て、何でこんな平和な時代に生まれて、不幸だ不幸だ嘆いてる人が多いのだろうと思いました。
蛇口を捻れば飲める水が出てくる
携帯端末からは音楽と美麗な映像が流れる
DNAと呼ばれる高度な有機プログラムで作られる肉体
いつもの場所で、いつも通りの事が行われる。
今ここに生きているってことは本当に奇跡ですよね
同じ情報をとっても、幸せの領域に記憶することも、不幸の領域に記憶することもできます。
幸せに生きたければ、幸せの理由付けをすれば良いだけなのです。
逆に他人の不幸の理由付けをすれば、自分の不幸も育ってしまいます。
だから人を笑ったり、憎んだりすることは良くないです。
人と喋れない人、本番に弱い人
はい、私です。(即答)
先程までの例から考えれば、人と喋るときは人と話すときの脳の領域が使われています。
普段から偉そうな事を考えてる癖に、人を前にすると頭の中が真っ白。あるあるですね。
そんな人が無理に他者と話そうとすると、相手から目を逸らして、自分の記憶を探るように喋ります。
それが、相手からしたら失礼な態度に見えてしまうんですね。
相手の目を見て話しなさい
(相手の目を見ると話せなくなるんですが・・・)
〇〇君って無口だよねー
(一人のときはよく喋るんですけどね) ← 危ないやつ
〇〇さんって何考えてるか分からない
君は僕が何かを考えてるように見えるのかな?(眼鏡クイッ)
これの解決方法としては
人と喋る練習をすること
文字を使って自分の意思を伝えること
でしょうか。
試験や試合などでも、練習はいっぱいするのに、本番になると頭が真っ白になる人とかも居ますよね。(はい、私です)
試験勉強をするときは、試験を受けてるつもりで勉強して
ギターの練習をするときは、人前で弾いてる気持ちで練習する
みたいな事が有効かもしれませんね。イメージトレーニングです。
未熟ならば育てれば良いのです。
脳は死ぬまで成長し続けるらしいですよ。
怒りも悲しみも、脳にとっては喜び
ネガティブな感情であっても、脳は嬉々として受け入れます。
あいつは許せない、不快だと思いながらも、何度も何度も憎しみを求めてしまう。
ひとしきり考えた後は、どっと疲れが襲ってくる。
めいいっぱい遊んで疲れた。
怒り過ぎて疲れた。
泣きすぎて疲れた。
どれが良いでしょうか。
疲労と睡眠
脳を使えば疲れます。
おそらく同じことを何度も考えないように、一度通った道は塞がるようになってるんだと思います。
それが”飽きる”という状態
飽きることで柔軟な思考を行うことが出来るという仕組みなんだと思います。
その塞がったものを掃除するのが睡眠。
逆噴射なり、溶かすなりして、塞いでいる物質を掃除する。
そのときに、夢という幻覚を見る。
その状態では暴れだしてしまうため、手足の機能を停止させる。
これが私の考える睡眠の仕組みですけどどうでしょう
睡眠はストレスに対する一番の薬です
まとめ
感情と知識は同じもの。
理由付けをすることで知識と感情が育つ。
情報をどの領域に記憶するかは自分が決めている。
幸せに生きたければ、日々、前向きに学ぶ事が大事。
ネガティブな気分になったら、余計なことを考える前に寝る。
こんな感じでしょうか。
結局、当たり前の事を言ってる気がするけど、これが大事なことです
ではではノシ
最近のコメント